Group 3では、G1とG2 において評価され た水資源・緑化ポテンシャルマップに基づいたパイ ロットファームの設立、水資源ポテンシャルおよび緑化ポテンシャルの実例データの検証、各パイロットファームの持続可能性に資する農地化手法についての実証試験、そしてジブチの環境に適した持続的パイロットファームの設立を目的としています。
設置したパイロットファームでは、灌漑農業を通じた作物・樹木・牧草、有用植物などについて、降雨後の表流水の集水、浅層地下水からの取水・ 貯水・送水・灌漑、さらに自然エネルギー利用も視野に入れた高効率水利用システム技術を開発します。
また、 節水効果の高い水管理技術として、PRD(partial root drying irrigation) や OPSIS(optimum subsurface irrigation system)の有効性も検証します。これらを複合した灌漑方法が、植物に対してどれだけ耐乾性を付与できるのかを明らかにし、灌水量や収量から水生産性を評価します。
さらに、地力や生産性の向上に最も現実的かつ効果的循環農業を可能にするアグロパストラル・システムの確立のため、農園内ため池に家畜の良質飼料として期待されるスピルリナの栽培・飼料化も目指します。