この国にうわべだけの男女平等などない
彼らはその違いをしっかりと受け入れ
お互いにリスペクトを忘れない
ジブチ市の道路はカオス
中心部のラッシュアワーは特にひどい
最もやばいのは木曜日で
安易な気持ちで外に出たことを後悔する
タバレクが木曜日は仕事にならない
と言っていたが
その意味が最近やっとわかった
ジブチの車道は一見無法地帯だ
各々が好きな方向に好きなタイミングで行き
時には対向車線を走しったりする
少しでも止まろうもんならすぐにクラクション
それでも誰も文句を言わないから不思議だ
いつもはスッレーの運転だが
最近イブラヒムやイディルの運転で
街中を走る機会が増えた
彼らはドライバーではなく一般ジブチ市民だから
運転の仕方も全く異なる
イディルはどちらかと言うと安全運転
イブラヒムはスマートに早い運転
しかし両者に共通しているのは
とにかく運転が上手いと言う事だ
そして
イブラヒムは危ない運転者を見てこう言う
「女はいつも危ない運転をする」
イディルは逆に
「危ない運手をするのはいつも男だ」と言う
二人ともそう言って やってらんねーぜ
とあきれ顔だ
しかしそこに憎しみや負の感情はなく
全く持って理解できないがそれが性と言うものだ
と言う事をきちんと理解している
こんなことを言ったら
多方から集中砲火されそうだが
本当の意味での男女平等とは
無理にどちらかに合わせるのではなく
彼らのようにお互いの違いをしっかりと受け入れ
「平等」に尊敬しあう事なのではないだろうか