途上国を途上国と感じる瞬間はいつだろう
自分の国と比較した時
自分の当たり前が当たり前でなかった時
言語が全く通じない時
各自にそれぞれあるとは思うが
ジブチの場合それは
急速に変化していく街の様子を見た時だ
まず真っ先に気が付くのは空港だろう
4年前初めて来たときは
掘っ立て小屋みたいな空港だったが
いつの間にか入国審査窓口ができ
いまではもう立派な空港だ
街を走れば随所に新しい建造物が増えているし
道も舗装路が増え続けている
ここはPlace Rimbaud
いわゆるジブチの渋谷だ
この写真は今年の5月のものだが
先日久々に訪れたらなんと
ぴっかぴかになってた
前はごみも散乱してて
バスも無法地帯だったのに
すんごい整理されちゃってまぁ
うれしいような悲しいような
こうやってこぎれいにまとまっていくことが
発展すると言う事なのだろうか
こんなときはいつも
粗野で人間味溢れるあの情景が
失われていくことにさみしさを覚える
日本で農村部に抱く哀愁と
どこか似たような感情だ
時代とともに必ず移り変わるその風景には
その一瞬しか出会えない儚さと尊さが同居している
いつまでもそのままでいてほしいと願うのは
なんとも身勝手なことだろう