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ラクダキック

自分のテーマとは全く違う人の調査に同行すると

普段味わえない経験をすることができる

 

これだけでかいプロジェクトだと

扱う専門は非常に多種多様になるが

その様々な調査を経験できるのは

長期滞在の特権だろう

 

今回はいつもミルクとしてお世話になっている

ラクダさんたちに関連する調査である

 

世界中の乾燥地において

人間とラクダが密接な関係であるように

ジブチの遊牧民にとっても

それは変わらない

 

ラクダの餌となるような草地を求め

彼らは日々移動して生活している

 

だから早朝から調査が始まることがあれば

調査直前に場所が変わることもある

 

 

私たちはラクダの体位測定をしたのだが

当然のようにラクダは嫌がるので

飼い主様に制御してもらう

 

前腕を縛って動かなくし

写真のように口?唇?を

ぎゅっと抑えると大人しくなる

 

しかしそれでも個体によっては

ボェェエエ と叫び続けて

足をあげてキックしてくるやんちゃもんもいる

 

それでもなお

どいつもこいつも瞳がつぶらで

まったく怖く思えないから不思議なものだ

誰かがラクダの瞳のことを

夢見る大きな瞳、と表現していたが

なんだかそれも頷けてくる

 

そればかりか

未来のことまで見えているような

得体のしれない高貴さまで感じてしまう

彼らの見ているその先の世界には

どんな未来が拡がっているのだろうか

 

ちなみに

子ラクダはもふもふしていて

若干アルパカみがあった

 

 

かわいい。